視覚に障害がある人も歩きやすい、安全・安心な環境づくりを目指します。岡山市北区の表町商店街で、点字ブロック設置に向けた社会実験が始まりました。


アーケードの中心部分の通路に貼ったのは、点字ブロックに見立てたビニールテープの線です。


視覚障害者団体から相談を受けた岡山市が、点字ブロック設置に向けて課題を検証する社会実験です。約360メートルの区間に、点字ブロックの幅と視覚障害者が杖を持って安全に歩行できる幅が確保されました。


通勤で毎日、この商店街を歩くという視覚障害者の男性は。


(視覚障害者の男性)
「杖がいちばん目の代わりになっている、といっても、点字ブロックがあるのとないのとでは、歩き方が歩幅も変わるし、ある方がありがたい」


実証実験では、荷捌きをする車両や店舗の看板などが、視覚障害者の通行の妨げにならないかを確認します。


また、商店街のイベント時には通路の中央部分に多くのワゴンなどが並ぶため、11月の大誓文払いでは視覚障害者を誘導するボランティアを配置して、商売と通行の両立を図ります。


(岡山市道路計画課 深井 真介 課長)
「社会実験の結果を踏まえて、しっかりと相談をして、視覚障害者も歩いて楽しめる商店街になればと」


表町商店街での社会実験は11月13日までで、岡山市は来年度の点字ブロック設置を目指すとしています。