カブトムシやクワガタの繁殖をしている人は、悩まされたことがあるのでは?家庭で大量発生するおそれのある「コバエ」に関する連載記事、第4弾は「クロバネキノコバエ」についてです。

ご存知?「クロバネキノコバエ」

害虫駆除の専門家、東洋産業の大野竜徳さんに教えてもらいます。

ークロバネキノコバエはどんな特徴がありますか?

(東洋産業 大野竜徳さん)
「読んで字のごとく、黒っぽい翅をした茸(キノコ)が好きなハエ、という名前です」

「クロバネキノコバエの大きさは1~6mmくらいと幅がありますが、近年春先~梅雨くらいの時期に大発生してニュースになることもあることから、ご存知の方も多いのではないでしょうか?」

「血を吸ったり、食べ物にたかったりするわけではないのですが、大発生するととんでもない量の虫であふれかえるため、私たちの生活に不快な思いをさせる不快害虫です(幼虫が農作物をかじって商品価値をなくしてしまう農業害虫の仲間もいます)」

「大発生は異物混入の原因にもなり、社会的なダメージもかなり大きい虫で、実際の被害のニュースも目にしますね。この大量発生する虫の困ったところの一つがとても小さいこと」

「光などに寄せられて私たちの生活する場所に近づいてきてしまったものが、ドアや窓をあけなくても隙間から入ってきたり、網戸の目をすり抜けてしまってきたりと、防ぐ手段が難しいのです」