さぬきうどんの歴史を舌で感じる取り組みです。香川県坂出市の製粉会社が大正時代のうどんと、近未来のうどんを再現しました。一体どんなうどんなのでしょうか?

褐色の麺は約100年前のうどんを再現したもの。そしてこちらはつやつやとした白い、近未来のうどんです。坂出市の製粉会社吉原食糧が、香川県のうどんの歴史を知ってほしいと17年前から作っています。
過去と近未来を舌で感じられる取り組みです。褐色の麺は、過去の製粉記録をもとに大正時代と同様、石臼でひいた小麦粉で製麺しました。小麦の皮などが含まれるため、そばのような色合いに仕上がります。
近未来の麺は、3年後の本格的な導入を目指し生産が進む、新品種のうどん用小麦「さぬきの夢2023」が使われていて、製麺しやすさとやや強めのコシが特徴です。

(小寺健太記者)
「大正時代を再現した麺は少し塩味があり、小麦の風味が強く感じられる。」

(小寺健太記者)
続いて近未来の麺は、つるつるしていて、噛み切るときに弾力が感じられる」
大正時代と近未来の2種類のうどんは、吉原食糧で来月(11月)3日に開かれるイベント限定で、それぞれ1000食ずつ販売されます。
(吉原食糧 吉原良一社長)
「歴史を踏まえた上での未来の美味しさということが、製粉会社として大事なポイントなので、そこを突き詰めていきたい」
香川県を代表するさぬきうどん文化です。それぞれの時代にあわせてその特徴や好みも変化しています。