「若い人が興味を持ってくれるCMとは…」そのためにしたことは?
これまでの成長を支えてくれた、地元・岡山にある中国銀行のグループ会社でした。企業からの要望は、「銀行の利用頻度が少ない若者世代が興味を持つ内容にしてほしい」というものでした。
板谷さんは行員20人にインタビューを重ね、「やりたいことに挑戦しやすい社風」に注目。若手行員がベンチャー企業に融資を行おうと奮闘する姿を描くことにしました。

(ちゅうぎんフィナンシャルグループ経営企画部広報センター・中尾幹治さん)
「ちゅうぎんフィナンシャルグループのことを我々以上に理解してくれている」
「『こういうところが足りないんじゃないですか』という課題解決型の提案をしていただいたので、安心して任せられるかなというのは、みんなの総意でした」
老舗銀行の期待を背負う、まだ23歳のクリエイター。
(記者)「色々持ってますね」
(スタッフ)「大丈夫かな」
首から下げたストラップに、ヘッドフォンのコードが絡まる板谷さんです。

(板谷勇飛さん)
「東京に出てどんくらいのレベルになってんだよっていう。こうやって取材にも入ってもらっているのに、出来上がりが微妙だったらとんでもないよなっていう、その恐怖だけですね」
こうして行われた、2日間のCM撮影。約20人のスタッフとともに細部まで丁寧に作り込みました。
「もっかい奥見ていい?」

(板谷勇飛さん)
「過去にない規模での制作になったんですけど、思っていた以上の、見たことがないような質感というのは、達成できたのかなと」
板谷さんが今回撮影を通じて感じていたことは、「挑戦の場を与えてくれた地元の人たちへの感謝の思い」です。
(板谷勇飛さん)
「不安な部分ってあったと思うんですよ。そこを頼んでいただけたというのはすごいなと。もっともっと地元と濃く関わっていけるチャンスがあるのであればぜひやっていきたい」
夢に投資してくれた人たちの期待に、応えることはできるのか。板谷さんの制作したCMは来月(11月)上旬ごろにテレビやインターネットなどで公開される予定です。
【スタジオ】
板谷さんは東京・浅草にオフィスを構えていて、普段は同世代の仲間と映像制作をしています。今後は地元・岡山での活動も検討中で、CM制作などに積極的に挑戦していきたいと話しています。










