電気そのものを運ぶ船とは?
電気をためる蓄電池を製造販売する企業「パワーエックス」。大型の蓄電池や30分程度で電気自動車の充電ができる超急速のEV充電器などを製造しています。そのパワーエックスを率いる伊藤社長は1年半前、自然エネルギーの爆発的な普及を目指し、ある構想を語っていました。

電気の燃料ではなく、電気自体を運ぶ「船」です。

(パワーエックス 伊藤正裕社長)
「エネルギーを輸送する船は石炭もガスも石油もあり、日本のエネルギーはそれら船によってもっている。輸入が95%ですから、それに対して電気運搬船は世界で初めて電気を運ぶ船です。電池が大量に船のなかにあるので船全部を充電して、充電された状態で航行し、電気を運んだ先に放電していく」

例えば、洋上の風力発電から都市に電気を運ぶ。電気運搬船は、化石燃料に依存してきた日本のエネルギー事情を変える可能性を秘めているといいます。

そして今月、「パワーベース」で水冷式電池モジュールの製造ラインが公開されました。この蓄電池は船の安全基準を満たすため、発火の危険性を抑えたものです。

最大で年間21万個を製造し、2027年までに電気運搬船の運航を目指しています。

工場では、すでに超急速のEV充電器も製造していて、玉野市内の提携工場では大型蓄電池の量産もすでに始まっているといいます。
玉野市に誕生した巨大工場。長年、明るい材料が少なかった地元にとってもチャンスとなっています。

玉野市を大きく変えたのは1988年に瀬戸大橋が開通したことでした。24時間眠らない港だった宇野港は橋の開通によって需要が激減し、宇高連絡船が廃止されるなど徐々に航路が減少。町からは活気が失われていきました。
(フェリー廃止が決まった当時の玉野市民)
「長年見慣れた風景でしょ。フェリーがなくなるというのはやっぱりさみしい気持ちはしますよね」
「どうなるんでしょうこれから」










