缶酎ハイ2缶飲んだ女性 記憶なく気付いたら朝に

【画像③】岡山地方裁判所

そして、きのう(6月19日)に行われた証人尋問では、10人の被害女性のうちの1人が、男がいる法廷とは別の部屋で、当時の状況などについて証言していきました。

検察の冒頭陳述によると、この女性は、2022年3月18日午後5時40分に宿泊施設(【画像④】)にチェックイン。

【画像④】男が経営していた里庄町のゲストハウス

午後7時前に食堂で男が提供した缶酎ハイ2缶を飲んだところ、睡眠状態に陥り、気付いた時には翌朝の午前7時で、宿泊施設の和室の布団の上にいたということです。その際、缶酎ハイを飲んでからの記憶がありませんでした。

女性は、起床後体調が悪く、繰り返し嘔吐。帰宅後に記憶がないこと、体調の悪さを不安に思い、母に相談し、警察に相談に赴いたということです。

男に「ご馳走してあげるよ」と言われ飲んだ“水色の液体”

検察側からの証人尋問では、当時の状況が語られました。

(検察)普段お酒は飲みますか?
(女性)飲み会で飲む程度で、あまり飲みません(中略)自分では弱い方だと思う。
(検察)飲んだのはどんなお酒ですか?
(女性)アルコール度数9%の缶酎ハイで、柑橘系の味でした。
(検察)何で出されたお酒を飲んだのですか?
(女性)旅行中だし、男に「ご馳走してあげるよ」と言われたので飲んだ。
(検察)飲んだのはその1缶だけですか?
(女性)1本目を飲んでいる途中に、蓋が開いた缶酎ハイをまた渡されました。
(検察)それを飲んだ時に何か感じましたか?
(女性)飲み口についた液体が「水色っぽい」色だったと思いました。

【画像⑤】男が経営していた里庄町のゲストハウス

検察側の冒頭陳述では、男は女性に欲情してわいせつな行為をしようと考え、女性の隙を見てこの缶酎ハイに睡眠薬を混入。抵抗できない状態にしてわいせつな行為をしようと試みましたが、何らかの理由でその目的を遂げなかったとしています。

(検察)水色の液体を見てどう思いましたか?
(女性)柑橘系なのに水色というのは不思議に思いました。2缶目の2~3口目を飲んだくらいで記憶がなくなって、そこからは覚えていません。次の日に起きたら頭がボーっとしていて、吐き気もあった。