小学生時代の印象は…「水を抑える感覚が人より鋭い 頭一つ抜けている」

花車選手が通っていた坂出市のスイミングスクール。ここにも、心の支えとなっている人がいます。高校時代までを指導した恩師、塩崎コーチです。

(塩崎コーチ)
「小学5年生の5月からスイミングスクールに来ました。最初は体が細くて鳥みたいな動きが早くて軽い。下半身がよく浮くなというのと、水を抑える感覚が人より鋭いなと、頭一つ抜けているところはありました」

塩崎コーチのもと、高校生で世界ジュニア水泳選手権に出場するなど、頭角を現していた花車選手です。いまでも、不安を抱えている時や大事なレースの前には連絡があるといいます。

(塩崎コーチ)
「弟と息子の中間みたいな感じで、いまでも連絡が来るので、何かしらの話でずっと繋がってます、大学生の時に泳ぎが分からなくなったと、高校の頃までどのように泳いでいたかと聞かれたことがあって、聞かれたときはこんな感じとか、昔とどこが違いますか聞かれたら、昔はこうだったよと言ったりはしてます」

幼いころから互いをよく知る恩師の存在こそが、花車選手の原動力です。

(花車選手)
「いざという時に心の支えになるコーチですし、自分の泳ぎや性格という部分をいちばん知っている指導者なのかなと」

そんな塩崎コーチの指導を受ける後輩たちにとって、花車選手は憧れであり、目標です。

(坂出SSの選手)
「4年後のロサンゼルスオリンピックでは、優くんと一緒にリレーで泳ぎたいです」「勝ってほしいですし、メダルを目標に頑張ってほしい、日本人として1位であってほしい」

(花車選手)
「香川県の皆さんに応援されているということが、いちばんの力になっているので、そういった人たちに良い泳ぎを見せられたら良いなと思いますし、2分6秒台の日本記録を視野に入れて、メダルを持って帰りたいと思います」