1月23日に「噴火警戒レベル」が2に引き上げられて2週間あまり、現在の火山活動を取材しました。

もくもくと噴煙を上げる阿蘇中岳。きょう(2月9日)も訪れた観光客が雄大な景色を楽しんでいました。

ただ、現在の「噴火警戒レベル」は“2 火口周辺規制”。火口見物はできない状況が続いています。

神奈川から「20年前に一度来たことがあって(そのときは)火口まで見られたのですが、今日は見られないので残念です」

神奈川から「ちょっと悲しいです。もう一回行くことがあれば(火口に)行きたいです」

京都から「残念ですけど下からでもだいぶきれいなので、来てよかったかなと思います」

その中岳、夜になると…。

記者「火映現象でしょうか。火口のあたりが赤くなっているのが確認できます」

昨夜9時ごろ、中岳火口から1キロ以上離れた阿蘇山上広場から撮影すると、高温の火山ガスで噴煙が赤く照らされる「火映(かえい)現象」が見られました。

さらに、火口の中は燃えるようなオレンジ色に。「赤熱(せきねつ)現象※」です。

※赤熱現象…地下から高温の火山ガス等が噴出する際に、周辺の地表面が熱せられて赤く見える現象(阿蘇山火山防災連絡事務所ホームページ 火山活動に関係する用語より引用)

この現象について専門家は。

京都大学火山研究センター 大倉敬宏教授「赤熱現象が起きてもおかしくない温度 南壁の温度が500℃を超えていることを確認している。火口の縁に行くとゴーと音が聞こえて、南壁からガスが出ていることがわかります」

大倉教授によりますと、現在、赤熱現象が観測されているのは南側の火口壁(かこうへき)で、噴火の兆候として確認される「火口の真ん中で起きる赤熱現象」とは違うということです。

大倉教授「噴火の前の状態とはちょっと違う。(火山性)微動の振幅など総合的に見ると、活発化の度合いは低いと考えています」

あすからは3連休。火口見物はできませんが火口から1キロ以上離れた山上広場や草千里では観光を楽しむことができます。

いつ以来の観測?

噴煙が赤く照らされる「火映現象」は、去年の3月以来の観測。また「赤熱現象」が現在と同じ場所で観測されるのは2018年7月以来で、このとき噴火警戒レベルは1の状態でした。

どちらの現象も高温のガスが影響していますが、過度に恐れず、阿蘇の観光を楽しんでください。