奈良・平安時代の住居址(じゅうきょし)や土器が出土している熊本市の大江遺跡群で約1000年以上前の稲を保管していたとみられる建物の跡が見つかりました。

熊本市中央区の大江遺跡群で発掘されたのは奈良時代に作られたとみられる建物の跡です。

高齢者向け集合住宅の建設にともない今年10月から熊本市が調査が行っていました。

この土地には大和朝廷によって作られた当時の役所があったと言われていて今回の調査で建物3棟分、33基の柱の穴が発見されました。

柱の直径は最大で60センチメートルもあり、周辺からは炭化した米などが出土していたことから、役所に納められる稲を保管する倉庫だったとみられています。

熊本市 文化創造部文化財課 藤島志考 主事「今回、奈良時代の託麻郡エリア出の発見になり、(当時の)託麻郡の政治的な部分を考える上で非常に重要な発見になった」