地域に根ざした醤油店

熊本県小国町の中心部で、大正時代から変わらず営業を続けているのは『七福醤油店』。地域に根ざした家族経営の醤油屋さんです。

この日も地元客が買い物に。

地元客「ここのはお刺身用が美味しいから、さしみ醤油を使っています」

地元に愛されている『七福醤油店』の4代目、この道42年の大塚俊哉さんです。

七福醤油店 大塚俊哉 社長「きょうは一升瓶への瓶詰め作業をやっています。田舎の小さな醤油店なので手作業が中心です」

こだわりは昔ながらの製法、敷地内でくみ上げた阿蘇の湧水を使っています。

大塚社長「うちは引き立て役だと考え、昔から『存在感のある脇役でありたい』と思っています」

醤油のコクとまろやかな後味の良い甘さが評判で、近隣の温泉街にある旅館などで長年愛用されています。

そんな『七福醤油店』に、およそ10年前変化が起きました。

福岡の会社で営業マンをしていた長男の智寛さんが、家業を継ぐために戻ってきたのです。

とはいえ「醤油だけじゃ結構厳しい」

5代目 大塚知寛さん「(家業を継いで)もうちょっと仕事が増えるかなと思っていたけど、そうでもなかった。近年、醤油を使われる量が減ってきたから醤油だけだと結構厳しい」

店の将来に手を打つため取りかかったのは「販路拡大」。知名度アップを目指し、土産品を開発しました。

さらに…七福醤油店初となるオリジナル加工品に挑戦。

知寛さん「『阿蘇の肉ソース』というのを研究して作ることになったんです」

聞きなれない『肉ソース』とは!?