熊本の問題や現状を独自目線で取材する「RKK深掘り調査班」。今回は危険なバス停についてです。

2020年12月の時点で熊本県内に216か所あった危険なバス停。今、どうなっているのか調べました。

2021年1月の熊本市東区御領(ごりょう)のバス停の映像です。

記者「バスが到着しました。完全に横断歩道を塞ぐ形で止まりました。そしてその脇をトラックがすり抜けていきます。後ろから追い越す形です」

近所の人「ちょうどバス停、バスが来る時危ない。ちょうど(車の行き来が)見えない」

バス停が交差点の角にあり、停車したバスが横断歩道をふさぐ危険なバス停でした。

このバス停をきょう(11月13日)現場を取材すると…。

記者「以前は横断歩道の真横のこちらに設置されていたバス停も130メートルほど移動しています」

11月7日にバス停を移動し、危険な状況が解消されていました。

5年前、横浜市で止まったバスが横断歩道を塞ぎ、その横断歩道を渡った小学生が車にはねられ死亡しました。

国土交通省は、この事故などをきっかけに全国の危険なバス停の調査をし、バスが横断歩道や交差点を塞ぐなど危険な場所を洗い出しました。

その結果、2020年12月の時点で熊本県内には危険なバス停が216か所ありました。

それから、およそ3年が経ち…。

国土交通省熊本運輸支局 小林弘賢 運輸企画専門官「今年8月の時点で41件になりました」

およそ5分の1に減少しました。しかし場所によっては…

記者「いま、バスが来ました。停車したバスは横断歩道をふさいでいます」

まだ対策がとられていないバス停も。

小林 運輸企画専門官「バス停移設先の地権者との協議などなかなか理解を得ることが難しい」

地権者との協議などで3年近くかかりましたが、残る41か所のうちこの場所を含む最も危険度が高いランクのバス停については、全て対応の方向が決まったということです。