熊本県阿蘇市に「道の駅」に着眼した外資系ホテルが開業しました。なぜ道の駅なのか、そして期待される地域への経済波及効果を取材しました。

沖村考祐アナウンサー「道の駅阿蘇です。JR阿蘇駅のロータリーを挟んで向かい側にホテルがオープンしました」

11月6日(月)にオープンしたのは、世界で8500を越えるホテルやリゾート施設を展開するマリオットブランドのホテル『フェアフィールド・バイ・マリオット・熊本阿蘇』です。

沖村アナ「客室も海外仕様となっています。例えば浴室はレインシャワータイプです」

阿蘇の雄大な山々を望める客室は全部で93部屋。
ただ、ホテルの中には温泉もなければ、レストランもない完全な宿泊特化型。

ターゲットは回復基調にあるインバウンド需要です。

マリオット・インターナショナル 日本&グアム担当 カール・ハドソンさん「外国人観光客は、まさに道の駅で販売しているような各県の名産物を食べたいと思って来日している」

このような道の駅を拠点とする“宿泊特化型”のホテルを、マリオットは積水ハウスと共同で全国に展開していて、両社は宿泊者に地域の店を利用してもらう流れを作りたいとしています。

阿蘇広域観光連盟 稲吉淳一 会長「この地域のレストランなどには経済波及があると思いますし、このホテルができることで新しい商圏が生まれるということが大きな経済効果かなと思います」

昨年度の「道の駅阿蘇」の利用者はおよそ138万人、この流れをどれだけ取り込んでいけるのか。新たなホテルの開業で阿蘇の観光に変化があるかもしれません。