昭和47年(1972年)12月、健軍商店街に新しいアーケードが完成しました。

商店街のアーケードと言うと全体を屋根で覆う「全蓋式」がよく見られますが、昭和40年代はまだ歩道部分だけを屋根で覆う「片屋根式」でした。当時ニュースはこう伝えています。「熊本市東部の中心地健軍商店街のアーケードが完成し、きょう落成式が行われました。午前10時半から行われた式には、地元商店の人達を始め沢田知事、星子市長らも出席し、神事の後道幅いっぱいに張られた紅白のテープにはさみが入れられました。続いて商店街の中で最年長の弓削重孝さん、ミツエさん夫婦を先頭に通り初めを行いました。

このアーケードは、市電の健軍終点から栄町の四つ角までの300メートルの両側歩道の上に作られたもので、総工費は6500万円、ことしの9月から工事が進められていました。

このアーケードの完成で一日の買物客など通行人はおよそ2万人と見込まれていますが、商店街でも10日まで記念大売出しをすることにしています。」