本物の肉の代わりに、豆などの植物性の原料をつかった「代替肉」が健康や地球環境に優しいと注目されています。

熊本にも「大豆を原料に植物肉をつくる」、『DAIZ(ダイズ)』という企業がありますが、この企業が肉に続いて最近高騰が続いている「あの食品」を開発しています。

ふんわりと焼きあがっている美味しそうな卵焼き。

スタッフ「食感がちょっと柔らかいと感じるぐらいで普通の卵焼きです」

見た目も全く普通の卵と変わらないですが、溶き卵には大豆で作った代替卵「ミラクルエッグ」を使っています。

スタッフ「大豆臭さは全くない」

3年前から開発を続けている「ミラクルエッグ」。原料の「大豆」を「卵」に近づけるポイントは「発芽」です。大豆に熱や水を加えながら「発芽」させる過程で
「卵のような大豆」を生み出すといいます。

DAIZ 落合孝次 研究開発部長「植物のタンパクと卵のタンパクを研究すると、タンパクの分子の大きさが違うことが分かった。ちょうど卵と同じ分子の大きさになる時に発芽をやめて、豆乳を作ってみたら、卵のようになる」

つまり「発芽調整した大豆の豆乳」は、ニワトリの卵と同じように熱で固まるなど、卵料理として使えるというのです。

落合 部長「タマゴの味を邪魔しない、大豆のミラクルエッグ。おいしい物ができる自信はあります」

ミラクルエッグを使用した開発中のプリンを頂いてみると…。

後生川凜アナウンサー「自然な甘さで素朴なプリンです。むしろしっかり卵の味が感じられるような気がします」

現段階ではニワトリの卵と混ぜて調理していますが、研究は進んでいます。今後は、食品メーカーなどに販売して総菜やお菓子に使われる予定だということです。