「水俣病の原点」として保存を望む声もあがっている『百間排水口(ひゃっけんはいすいこう)』について、水俣市は樋門(ひもん)の撤去工事をはじめることを明らかにしました。

7月1日(土)から撤去されるのは、水俣病の原因企業チッソがメチル水銀を含む有毒な工業排水を流した「百間排水口」の木製の樋門4基とコンクリート製の足場です。

「百間排水口」は「水俣病の原点」とされていますが、水俣市は老朽化により崩落の危険があるとして、6月17日に撤去工事を予定していました。

しかし、さまざまな団体から保存を求める声が寄せられたとして一旦工事は延期されていました。

撤去工事が始まることについて「水俣病胎児性小児性患者・家族・支援者の会」の加藤タケ子事務局長は「水俣病被害の遺構として、撤去ではなく修復・修繕・保存を国・県・水俣市に求め続ける」とコメントしています。