ウクライナ情勢や円安の影響は私たちの食卓や生産現場にも影響を及ぼしています。
牛乳の生産現場でも苦境が続いています。
熊本県酪農業協同組合連合会 大川清治 専務「これ以上減りますと牛乳が届けられなくなる・・」

危機感を募らせるのは生乳の生産団体県酪連の幹部です。
生乳の生産量全国3位。酪農県でもある熊本で、いま酪農家の廃業が相次いでいるというのです。

県酪連によりますと昨年度、廃業した酪農家は19戸。
廃業率にすると過去6年間で最も悪い数字です。

大川 専務「経営の悪化。さらには先行き不透明ということで、廃業されるのが目立っている」
長く続いたコロナ禍の消費低迷に加え、酪農家の経営を圧迫する大きな原因のひとつが「ウクライナ情勢」や「円安による輸入飼料の高騰」です。

大川 専務「(エサの)6割近くは輸入に頼っている状況で、買っているエサ代が去年より1.5倍上がっている状況」
こうした状況を受け熊本県内では飼料の自給率を上げるための試行錯誤が始まっています。
これは去年、城南町の養鶏場で行われた飼料用トウモロコシの実証栽培の様子。

確立した生産技術を地域の農家に引き継ぐことで、家畜飼料の地産地消を目指しています。
さらに、熊本県では野菜や米を作る農家と畜産農家が協力し合う「耕畜連携」にも力を入れていますが、生産コストの上昇には追いつかない状況です。

去年11月、農家が乳業メーカーに販売する飲用乳価(いんようにゅうか)は1キロあたり10円上昇。小売価格では30円ほどの値上がりです。

さらに・・
大川 専務「8月にさらに飲用乳価が10円上がることが決定している」
さまざまなものが値上がりする中、牛乳のさらなる値上がりは、私たち消費者の食卓にも大きく影響しそうです。









