親が育てられない乳幼児を匿名でも受け入れる「こうのとりのゆりかご」が運用を始めて、5月10日で16年となるのを前に、運営する熊本市の病院が会見を開きました。

「こうのとりのゆりかご」を運営する慈恵病院の蓮田健(はすだ たけし)院長は、会見でこの16年間を振り返り、次のように述べました。

慈恵病院 蓮田健 院長「匿名であるはずの女性とその後も相談員が繋がるというのは、10年前にはなかった話です」

子どもを預け入れた女性との関わり方に、変化が起きているとしました。

また「匿名性を保障しないと救われない母子の命がある」とし、運用の意義を強調しました。

一方で、預け入れや内密出産などの相談件数について、昨年度は2799件と過去9年間で最も少なくなっています。

これについて、蓮田院長は相談窓口が全国に広がった結果、慈恵病院への相談が減ったのではないかと話しています。