覚えていますか?
後生川アナ「(中村さんのことを)覚えてらっしゃいますか?」
中村さん「多分いろんな方が(物資を)持ってこられたので…」
姉妹「そうですね…」
記憶がおぼろげな二人でしたが、一枚の写真を見ると…。7年前の感情が蘇ってきました。

がれきの前で、物資とともに中村さんたちと写った一枚です。
光永さん「私、地震のこと思い出したくなかったんですけど、この写真を見て、あぁ嬉しかったというときのことを思い出しました」

遠山さん「本当に感動したというか、胸がいっぱいになりました」
益城町平田(ひらた)地区は、本震から一週間以上も支援物資が届かず不安な日々が続いたといいます。

そんな時にやってきたのが中村さんたちでした。
光永さん「あの時の本当に嬉しかった気持ちと、あれから、この平田地区が変わった(ことを)思い出して、良いこともあったなと思いました」

遠山さん「そのとき初めて『よし、みんなで写真でも撮ろうか』という気持ちになったと思うんですよね」

中村さんたちが来たことがきっかけとなり、その後、この倉庫は支援物資の配布や行政からの連絡を共有する拠点となり、地域の人たちが前を向き始めたといいます。

中村さん「逆に僕たちは物資届け終わったあと戻るときに『気を付けて帰ってくださいね』という言葉をいただいて、あの状況で人の心配ができるってすごいことだなと、強さというか」

光永さん「みんなが明るくなりました。なんか悪いことだけじゃなかったなって、今思い出して。本当、ありがとうございます」

記憶を消し去りたいほどつらかった熊本地震。

しかし、あの日の記憶をたどっていくと、それだけではなかったことを思い出されたようでした。

7年ぶりに同じ場所で、写真を撮ります。