最大震度7を観測した熊本地震から4月14日で7年です。各地で黙とうが捧げられました。
熊本地震では、県内で関連死を含め273人が亡くなりました。また、住まいの被害も甚大で、4万3000棟以上が全壊・半壊の被害を受けました。

県庁で行われた追悼式では、蒲島知事が「今も自宅が再建できていない人がいる」として「誰一人取り残さないという決意のもと支援を続ける」と述べました。

そして遺族を代表して、母親を亡くした冨永真由美さんが防災の重要性を訴えました。

冨永真由美さん「常に防災の視点を持ちながらしっかりと日頃の備えをすることは、みんなが助け合って生きる社会の大きな力になると私は信じています」
また、震度7を観測した益城町でも町の職員たちが黙とうを捧げ、復興に向けての思いを新たにしていました。

益城町職員「大事な道路ができてないところもありますので、そこの道路が開通して昔のにぎわいが戻ってきたら本当の復興かなと思っています」
また、町の施設には献花台が設けられ、地震で亡くなった人々に花が手向けられました。

益城町 西村博則 町長「子どもたちが益城町に住んでよかったと、これからも住みたいと思えるような、ワクワクするようなまちづくりを作りたいと考えております」
益城町では3月、町の中心部を通る県道の4車線化事業で、一部区間が開通するなど、復興への歩みが進んでいます。
一方、県内では2022年度に、災害公営住宅で少なくとも3人が孤独死していたことが明らかになっていて入居者のケアが課題となっています。