”松橋事件”と事件をめぐる訴訟とは

この事件は1985年、当時の松橋町、現在の宇城市で男性が殺害され、知人だった宮田浩喜さんが殺人罪に問われたものです。

宮田さんは「自白を強要された」として無実を訴えていましたが、懲役13年の判決が確定して服役しました。

その後、自白と矛盾する証拠が見つかり、再審=裁判のやり直しで、2019年に無罪となりました。

無罪が確定した宮田さんは、検察や警察の捜査の違法性を問うため損害賠償を求める裁判を起こし、宮田さんが亡くなった後は遺族が裁判を引き継いでいました。

一審の熊本地裁は、検察側の対応の違法性は認める一方、警察側については認めず、宮田さん側と国側の双方が控訴していました。

27日の控訴審判決で、福岡高裁の岡田健裁判長は、一審判決を変更し、「逮捕前に9日間にわたって警察が行った取り調べは、宮田さんが犯人だと決めつけ、自白させる目的だった」として、県の違法性も新たに認め、国と県が連帯して賠償するよう命じました。