多選の弊害と、「居心地の良さ」という罠
現市長が3期目を迎えていることについて、幸山氏は自らの経験を重ねながら語ります。
「多選による弊害というものはやはりあると、直接間接に経験してきた。だんだん居心地が良くなるんですよ。お任せとか、どうせ変わらないという意識になっていきがちになる。」
自身が3期12年で退いたのも、そうした弊害への懸念からだったと明かします。
「継続する理由は、なんとでも言えるんです。私のときだって桜町の事業が、駅周辺の事業が、と言えなくもなかった。でも私はやはり、多選による弊害や住民の関心の低下を懸念して退かせてもらった。一定期間経ったら現職が退いて、住民がまた考えるという場が必要だと思うんです。」
「市民が私のシンクタンク」とか「聞く姿勢」とか、現市長のかつてのスローガンを振り返り、「そういうことを前面に出されていた。それがある意味、原点だったはずですから」と、幸山氏は静かに、しかし確かな重みを込めて言葉を続けます。









