7日、熊本市の河口で倒れているのが見つかりその後、死亡が確認された会社員の男性について警察は依然として事件の可能性を否定しません。男性に何が起きたのでしょうか。


3連休の初日、7日午前8時ごろ熊本市南区海路口町の緑川河口付近で散歩をしていた男性から「人が倒れている」と110番通報がありました。

警察が駆け付けたところ熊本市南区富合町の会社員 江野 倫史(えの ともふみ)さん(54)が頭から血を流し着衣が乱れた状態で倒れていて運ばれた病院で死亡が確認されました。110番通報した人は異様な状態だったと話します。

通報した人
「血の海でした衣服はズボンが脱ぎ捨てられて、ベルトも投げ捨てられてシガレットケースなど、いろいろ散乱していた。喧嘩の声などは聞こえなかった。怖いですよ」

記者
「男性が倒れているのが見つかって2日。現場には今もこのように血痕が残っています。また、江野さんの車はこの辺りに止まっていました」

警察はきのう司法解剖の結果を発表し、全身に擦り傷や打撲の痕はあるものの死因は「低体温症による致死的不整脈」の可能性が高いとしました。

その上で捜査関係者は現場近くに残された江野さんが身に着けていたとみられるズボンや靴下について「低体温症に陥ったことで暑いと錯覚し自ら服を脱いだ可能性もある」としています。(※7日の熊本市の最低気温は4.9℃だった。)

現場は有明海に面した場所で釣りや散歩をする人も多く、江野さんとみられる人の目撃情報が複数あります。

江野さんは意識不明で見つかる前日から車と共に目撃されています。
1月6日の目撃証言です。
・午前8時ごろ 車内で窓にもたれかかり寝ていた
・正午ごろ ドアを開け片足を出して寝ていた
・午後3時ごろ 寝ていた たまに伸びをしていた

そして翌7日の午前8時ごろ、車の外で倒れている江野さんが発見されています。



警察は江野さんに殴られたような痕はなかったとしていますが、現在も事件・事故両面での捜査を進めています。