足りない捜査員

ところが、問題がありました。

古城大一参事官「捜査する上で大変だったのは、捜査員がいないということですね。捜査員はみんな被災者の救護などに従事していたので」

捜査員の多くが現場で地震の対応に追われていたのです。

本格的な捜査が始まったのは、デマを認識して2週間以上が過ぎてからのことでした。

その結果、「ライオンが逃げた」という投稿はすでにSNS上から削除され、警察はネット上に残る過去のデータなどを捜査し、証拠を集める必要があったといいます。

そして地震から3か月後の2016年7月、警察はSNSにライオンのデマを投稿した男性を特定し、偽計業務妨害の疑いで逮捕しました。

古城大一参事官「避難所に逃げようとしてもためらってしまう、警察や消防は流言飛語があれば対応しないといけない、救護を求めている人のところへ行きたいのに行けない、ということもあったかもしれません」

その後、逮捕された男性は、犯罪の事実は明らかなものの、事情などを踏まえ起訴しないことを意味する、「起訴猶予」処分となりました。