気の遠くなるような作業に、職人「誇らしい」

こちらの倉庫では、職人が長い竹に藁縄を巻きつけています。

左官 髙木郁弥さん「何百本、何千本と一日ずっと巻いて、日が暮れるまで」

「縄巻竹」(なわまきだけ)と呼ばれるもので、櫓の軒裏に打ちつけることで漆喰を塗るための下地になります。

――どんなこと考えて作業していますか?
左官 髙木郁弥さん「次、どうするかと、仕事の過程を考えたり。夕方くらいになると『帰って酒飲みてーなー」とか、今日のつまみは何買おうかなとか」
――熊本城の一部になるものを手作業で作るのはどうですか?
左官 髙木郁弥さん「誇らしいですね」

多くの人の力を借りて、復旧への道を歩む熊本城。

櫓群の復旧作業完了は2028年9月の予定です。