橋梁やトンネルなど人の目や手が届かないような高所では、今、新たな技術を使った点検作業が行われています。
カメラを搭載したドローンが飛んでいく先は、高さ36mの橋脚の上です。

ドローンで撮影した写真には、橋脚に生じた1mm以下のひび割れが色付きで表示されます。
これで、今まで行っていた橋梁の上からの点検車や、ロープを使った作業員による目視での確認をせずに済みます。

九州地方整備局が管理する橋梁は、九州で約3000箇所に上り、橋脚や橋梁の点検は5年に1度は行うことになっています。
高所での作業は危険が伴い、人材不足も課題となる中、ドローンなど新しい技術の活用が進んでいます。
今日(27日)は、県内の市町村の職員を対象に、点検技術の講習会が開かれ、他にも、地上からは見えない場所を撮影するカメラや、様々な角度から撮影した画像を自動で繋ぎ合わせて、3Dで表示するスキャナーの使い方が紹介されました。

参加した自治体の職員たちも新技術に期待を寄せます。
参加者「我々の橋梁点検を、安くて効率よくしていけるように期待している」「作業が省略化され活躍できると思う」

主催した国交省は「新技術を地方でも生かし、コスト削減や人材不足の解消、作業員の安全確保に繋げたい」としています。

今日(27日)は阿蘇地域の砂防施設でも、ドローンを使った点検の実証作業が行われました。土砂崩れを受け止めるコンクリートのひび割れなどを点検できるということです。
このドローンは、プログラムを入力すると、自動で飛行するということで、新技術の活用が進んでいます。









