熊本地震で被災した熊本城の宇土櫓(うとやぐら)について、熊本市は2025年度中に本格的な地下の調査を実施することになりました。
「第三の天守(てんしゅ)」とも呼ばれる熊本城の宇土櫓は、熊本地震の影響で全体にひずみが生じたため、いったん全て解体してから元の姿に戻します。
今月3日に開かれた熊本城文化財修復検討委員会では 2026年度からの櫓の設計を前に、宇土櫓の地下部分の穴蔵(あなぐら)に埋蔵されている遺構がないかを確認するため、5つのエリアを調査する案が示されました。委員会は「文化財の保全とコスト抑制のため、調査は最低限にしたほうがいい」と指摘した上で 案を承認しました。宇土櫓の地下の本格的な調査は初めてです。
熊本市では、2025年度中の調査着手・完了を目指しています。