深夜の「避難指示」 現場の葛藤

今回の大雨で熊本市は、線状降水帯に関する気象台の「半日前予測」にあわせて、10日午後6時に「高齢者等避難」を発令しました。明るい時間帯の避難を呼び掛けたのです。

その後、雨脚が強まり、午後11時前の「土砂災害警戒情報」を受けて「避難指示」を発令。当時、こんなやり取りがあったといいます。

熊本市危機管理防災部 清田隆宏部長「暗い中での避難、その一方で、危険が押し迫っているということを住民に知らせる必要があるというやり取りを重ねながら、判断した」

自宅から離れる「立ち退き避難」だけが選択肢ではない「避難指示」。

その意図が正しく伝わるのか、葛藤していました。

清田部長「人命第一に考えて、自分の命を守るための行動を取って欲しいということで迷いもありましたけど、避難指示を発令した」

一方、使命感から危険な目に遭った人もいました。