B型肝炎訴訟の弁護団の口座から約9300万円を着服したとして罪に問われた元弁護士の男に、熊本地方裁判所が言い渡した懲役6年の判決が12日、確定しました。
判決によりますと、元弁護士の内川寛(うちかわ/ひろし)被告(63)は2018年からおととしまでの間に、弁護団長として管理していた「全国B型肝炎訴訟熊本弁護団」の口座から約9300万円を着服しました。
8月28日の判決で、熊本地裁の中田幹人(なかた・まさと)裁判長は、「犯行は常習的かつ悪質で具体的な弁償の見込みもない」として、内川(うちかわ)被告に懲役6年の判決を言い渡していました。
そして、検察と弁護側はともに期限の11日までに控訴せず、12日判決が確定しました。