7年前に西日本豪雨で甚大な被害があった愛媛県西予市の職員2人が、今度は豪雨に襲われた熊本市へ応援に来てくれています。
熊本市のボランティアセンターで他の職員と朝礼に参加しているのは、愛媛県西予市の職員、兵頭福嗣さん(34)と三好英治さん(52)です。

7年前の西日本豪雨で熊本市は西予市に職員を派遣し支援しました。その「恩返し」として、2人は熊本市に来てくれたのです。
愛媛からの応援職員 三好英治さん「7年前は助かりました。私たちは災害にあったことがなかったので」
2人の主な仕事内容はボランティアセンターの運営支援です。今日(28日)、2人は西区河内町に向かいました。
依頼者の家は、近くを流れる用水路が溢れ、床上まで浸水しました。ボランティアなしでは運び出せない汚れたタンスをどうやって外に出すかを確認し、ボランティア派遣の日程調整を進めました。

ボランティアの依頼者「ホッとした。とりあえず1個進んだ」
また、チラシを配って、ボランティアのニーズを掘り起こすのも大切な仕事です。

一緒に活動する熊本のスタッフは。
熊本市社会福祉協議会 白石雄貴さん「本当に心強くてですね」
時には力仕事もこなし、捨てる予定の鏡や板などを外に運び出しました。
ボランティアの依頼者「遠くから来ていただいて、ありがとうございます」

そして、ボランティアセンターに戻ってからは、被災者の困りごとを共有し、早期解決を目指します。
西予市からの応援職員 兵頭福嗣さん「家具の高さが1.5mくらいあって、横幅が50cmから70㎝くらい。横に結構長くて」
熊本市には県外の11の自治体から延べ49人の職員が応援に入っていて、遠くは札幌市、西日本豪雨で被災した松山市や岡山県総社市も含まれています。
西予市の三好さんと兵頭さんの派遣は明日までですが、西予市は第2陣の応援も予定しています。
西予市からの応援職員 三好英治さん「平成30年の豪雨の経験と、その後、能登半島などに派遣された経験をもとに、熊本市の支援もしていきたい」










