大雨で土砂が流れ込んだ熊本県八代市の龍峯小学校は、8月25日に予定していた始業式を1週間遅らせました。
9月1日に子ども達を迎えるべく、急ピッチで復旧作業をしています。
記者「本来なら新学期が始まり子どもたちの声が聞こえるはずですが、今日もグラウンドでは、重機が動いています」

龍峯小学校 服部利恵校長「9月1日に向けて『子ども達のために』を合言葉に、本当に一生懸命作業していただきました。感謝、感謝の毎日です」
28日の朝は、八代市の教育長が復旧状況の確認に来ていました。
八代市 中勇二教育長「子ども達の笑顔や声があって初めて『学校』になると思いますので、一刻も早く再開してあげたい」
1年生が使う教室は、床が張り替えられていました。

龍峯小学校 沢田均教頭「ここ(床下)に泥が入ってきている。床を剥いで泥を出すんです。床を剥がないと湿気で床が曲がるということで。初めは全然気づかなくて、業者から説明を受けて『ああ、やっぱりそうなのか』と」
作業にあたっているのは八代市の清掃業者。5年前の豪雨災害でも、八代市の坂本町や人吉市で活動しました。

復旧作業にあたる業者「何とか始業式に間に合うように、毎日休みなく全員で。何も問題なく授業ができて、普通の学校生活ができるようになれば」
広島や石川からもボランティアが訪れていて、校舎の中には、被害状況やボランティアの様子など復旧の過程を伝える写真が貼り出されています。

服部校長「ボランティアや業者の方々の温かい気持ち、ひとつひとつを記録に残して、子ども達に感謝の気持ちや思いやりの心を伝えて、学びに生かせればと思っています」









