熊本市の慈恵病院は、病院以外に身元を明かさない「内密出産」を希望する人を受け入れている東京の病院に対し、受け入れの基準に関する質問状などを提出しました。
東京都墨田区の賛育会病院は、今年3月から、親が育てられない子どもを匿名でも預かる「赤ちゃんポスト」の運用を始め、病院以外に身元を明かさない「内密出産」を希望する人を受け入れています。
ただ、慈恵病院の蓮田健院長によりますと、内密出産を希望した妊婦に賛育会病院が通常の出産を促したケースがあったということです。
内密出産をめぐっては、相談の受け付けを平日の日中に限っていることや、出産にかかる費用を原則、妊婦側に求めていることなど、受け入れの基準や出産費用について明らかにするよう求めています。

慈恵病院 蓮田健院長「もう少し女性の実情に沿ったシステムに変えていただけたらありがたい。不安と期待が入り混じった感じ」
賛育会病院は「文書は受け取ったが、コメントすることはない」としています。
また、蓮田院長は賛育会病院の他に、東京都や墨田区、こども家庭庁にも質問状を提出しています。









