政府は12月からの4か月間、企業や家庭に向けて節電を要請しますが、電気使用量は寒くなるほど増えるもの。そこで、この冬は「節電したご褒美」が注目されそうです。

水たまりにうっすらと張った氷。11月9日、阿蘇草千里(くさせんり)の映像です。立冬を過ぎ、11月22日は二十四節気の小雪と、本格的な冬はすぐそこ。
街なかで今年の寒さ対策を聞いてみると…

街の声
「電気カーペット、きのう出したんです」
「こたつを買おうかなと思っています」
「エアコンを新しいものにして、床ヒーターも買おうかと思っている」

多くの人が家電を頼りにする一方で、政府が要請するのは冬の節電。みなさんの本音は…

街の声
「無理でしょ、子どもがいたら無理。靴下を履いてくれない。(厚着させたくても)服も嫌がるし」
「そこまで強いられるとちょっと…(寒い中で)生活するのも厳しいかな」

そこで、政府が打ち出したのが「協力してくれたら節電ポイントあげます」作戦。各電力会社が実施する「節電プログラム」に参加を表明するだけで、まず2000ポイント。そして、12月以降は実際に節電した分だけ、それに応じたポイントをさらに付与するというものです。

各電力会社の参加受付は始まっているのですが…
「知らない。聞いたことないです」
「具体的にどういうことでしょうか」

「知らない」ではもったいない!解説します。
ー-「節電ポイント」って具体的に何?
簡単にいうと、節電するとご褒美がもらえるというシステムで、例えば九州電力の場合、インターネットで節電プログラムに参加を申し込むと「電子決済で2000円分のポイントがもらえる」または「電気料金の2000円割引」が選択できます。

さらに、12月以降は「節電の実績に応じてポイントがもらえる」または「去年の同じ月と比べて【 3% 】以上の節電できると電気料金が1000円割引」という特典がつきます。
ちなみに「3%の節電」がどれほどのものかというと?
・「重ね着などをして室内温度を22℃から20℃に下げる」…2.7%。
・こたつの使用時間を半分にする…1%
・テレビを省エネモードにし画面の明るさを下げる…1% など
