気象庁は、熊本県の阿蘇中岳の噴火警戒レベルを「火口周辺規制」のレベル2へ引き上げました。 2024年7月以来のレベル2です。
阿蘇中岳では、7月4日午前11時50分頃から火山性微動の振幅が大きな状態で推移していて、気象庁は4日午後1時に、噴火警戒レベルを「活火山であることに留意」とする「1」から、「火口周辺規制」の「2」へと引き上げました。
徳島から 「来てみたら立ち入り禁止なっていたので諦めて帰るところです。自然のものなので仕方ないと思います」
奈良から「せっかく来たので残念です、火口まで行きたかったですけど、また機会があれば来たいと思います」

レベルの引き上げに伴い、火口から約1キロの範囲内は立ち入りが禁止され、火口見物をすることは出来ませんが、阿蘇山上広場や草千里などでは通常通りの観光が可能です。
現在、火口内には緑色の湯だまりがあり、火山ガスの勢いが強いため、噴湯現象(ふんとうげんしょう)が断続的にみられています。

中岳を研究する京都大学の大倉敬宏教授は「火山活動が活発になるときは湯だまりの量が減少するため、今後の様子を注意深く見ていきたい」としています。
九州では、宮崎と鹿児島の県境にある新燃岳でも火山活動が活発となり噴火が続いていますが、大倉教授は「新燃岳の活動と関連はない」としています。
