“降水量は平年の半分” 1994年の梅雨明け

これまでで最も早い梅雨明けは、1994年の7月1日でした。この年は、6月の降水量が平年の半分ほど、空梅雨(からつゆ)のまま梅雨が明け、熊本市を流れる白川は干上がった状態になりました。

阿蘇地方では水不足で田植えが遅れ、生育不良になるなど、農作物にも影響が出ました。

ダムの貯水量は減り続け、特に深刻な水不足となったのが天草地方です。

上天草市姫戸町では夜間の断水が50日以上も続き、タンクやバケツに水を貯めるのが日課となりました。

タンクを活用する人「最近は大きいタンクを買いまして、給水時間だけ水を入れるようにして。最近は節水に慣れまして、節水して使っています」

この年は、水不足の影響が11月ごろまで続きました。

今年も水不足 懸念か?

今年の早い梅雨明けに阿蘇市のコメ農家からは今後の水不足を懸念する声も。

阿蘇市の農家「あんまり早く梅雨明けすると、水不足で非常に困ると思います。梅雨が早く明けてほしいけど、水は欲しいということです」
阿蘇市の農家「稲作は、いまのところ順調。稲の高温障害がなければいい」

コメ農家は品質や収量低下につながる高温障害にならないよう稲に水をかけるなど対策をしていきたいと話しています。