視聴者の方から動画が送られてきました。
ある日やってきたのは思わぬ「珍客」…あなたならどう対処しますか?
「来てごらん! はよ!はよ!」

何やら慌てた女性の声と、部屋の奥から聞こえる物音。そこには、飼い犬を追いかける小さなイノシシが!!

ただ、襲うような素振りはなく、遊んでほしそうにも見えます。

これは、山鹿市菊鹿町(やまがし きくかまち)で撮影された映像です。
中田 淳子さん
「家の中に入ったら目の前にウリ坊がいた。(飼っている)ミニチュアダックスフントがいるのかなと思ってよくよく見たらウリ坊だった」

撮影者の中田さん、イノシシはそれほど珍しくはないそうですが、さすがに家の中に入ってくるのは初めてだったそう。
中田さん
「そのまま逃げていくかなと思ったら、うちの犬とたわむれ始めた。他のイノシシの子と間違えてるのかなって。ちょっとビックリしました。うちの犬はちょっと迷惑っていう顔をしていました」


その後、ウリ坊は自ら山に帰っていったということです。

ただ、こうした思わぬ訪問は「微笑ましい」では済まされないケースも。県内の野生鳥獣による農作物の被害額はおよそ5億5000万円に上り、そのうち実に46%がイノシシによるものです。

さらに…
熊本県自然保護課 石坂 泰扶さん
「ウリ坊は幼獣だから警戒心がないんですよね、まだ。もしかするとエサを求めてきたのかもしれない」

県の自然保護課は「子どもの近くには親がいる可能性があり油断は禁物」といいます。

石坂さん
「イノシシを興奮させないよう近づかないのが一番いいです。攻撃したり威嚇したりすることはしないように。逆上したイノシシが向かってくる危険性が非常に高いです」
