なぜこうなった?

小嶺さんのケースを整理します。益城町では現在、町を東西に走る県道の4車線化と、区画整理事業の2つの公共工事が行われています。

区画整理事業というのは、避難先にもなる公園を作ったり、緊急車両も通りやすいよう道路を広げたりして土地の区画を整える事業です。

土地の所有者から、いったん土地の提供を受け、その後返すことになります。

小嶺さんの自宅付近を上空から見ると、小嶺さんは、自宅前を通る県道の4車線化工事に被らないように自宅を再建していました。

ところが再建後、区画整理事業の計画が当初の説明から変わっていて、自宅裏の庭を新しい道路が通ることになったのです。

このため、小嶺さんは自宅を移転しなくてはなりません。しかし、まだ工事の見通しがたっていない状況です。