ノロウイルスなどによる感染性胃腸炎の患者数が統計開始以降で過去最多の状態が続いています。

熊本県内で報告された感染性胃腸炎による患者数は、2月24日から3月2日の1週間で853人でした。

報告数は100人減少しましたが、有明と菊池保健所管内では警報レベルに達しています。

熊本県によりますと、同じ週で比べると統計を開始した2006年以降、2月10日から3週続けて過去最多となっているということです。

さらに、国立感染症研究所のデータによりますと、県内の1医療機関当たりの平均報告数が、大分県、愛媛県に次いで全国で3番目に高い水準になっていて、県は対策の徹底を呼びかけています。

〈1医療機関あたりの平均報告人数〉
期間:2月24日~3月2日
①大分県 23.22
②愛媛県 17.17
③熊本県 17.06
④鹿児島県 16.8
⑤香川県 15.96

県は、増加した理由の特定は難しいとしながらも、「新型コロナの5類移行で人の流れが増加し、感染対策がコロナ禍前の状態に戻りつつあることも要因と考えられる」としています。