増永慎一郎(ますなが しんちろう)熊本県議会議員が、公費が支給される議会中の宿泊にコロナ禍に実施された旅行支援事業を利用し、クーポンなどを受け取っていたことが明らかになりました。
熊本県の旅行支援事業「くまもと再発見の旅」では、県民が県内で宿泊すると宿泊費の一部が助成され、最大で3000円分のクーポンを受け取ることができました。

一方、県議会では、熊本市以外の選挙区から選出された議員には、公務で議会や委員会に出席し、熊本市内に宿泊した際に条例に基づいて1泊1万3300円が定額で支給されます。
このような中、上益城郡選出で無所属の増永県議は、2021年10月から2022年12月の間に17回、旅行支援事業を利用した上で公費の支給も受けていたことを2025年3月10日に認めました。
増永慎一郎県議「自分の認識が甘かったと思っていますし、そういうような思いがしたのですぐに返還を自分から申し出た」

増永県議は、クーポン代金約4万円と助成された宿泊費約5万円を返還するなどの意向を示していて、現在、手続きを進めているということです。
何が問題?専門家の指摘
今回の問題点について、熊本大学で政治学が専門の伊藤洋典(いとう ひろのり)教授は「現時点で違法とまでは言えないが、宿泊費が公費で支給されているのに旅行助成も受けるとなると、いわゆる『重複受給』の可能性が出てくる」と指摘しています。

RKKでは 現在、ほかの議員にもこの問題について取材を進めていてます。









