2028年のロサンゼルスオリンピック™の追加競技となった、「フラッグフットボール」というスポーツがあります。2024年の世界選手権では、熊本出身の選手が日本代表でプレーしました。3年後の夢の舞台を目指す思いとは。

フラッグフットボールで「世界」を知る大学生

フラッグフットボールは、アメリカンフットボールから派生した競技。ただしタックルの替わりに、腰につけたフラッグを取って相手の前進を阻止します。

熊本市の体験会で華麗なステップで子どもたちをかわしていたのは、熊本市出身で明治学院大学2年の森永瑚雪(もりなが こゆき)選手(20)。『世界』を知るプレーヤーです。

森永選手は日本代表として2024年の世界選手権に出場。3位決定戦では残り48秒で逆転のタッチダウンを奪い、銅メダル獲得に貢献しました。現在はロサンゼルス五輪を目指しています。

森永瑚雪選手(20)「五輪種目になると聞いた時は”これは出たい”と思った。夢の舞台という感じです」

指導者の父から見ても「頼もしい」

実は熊本県内にもフラッグフットボールのチームが1つあり、父・賢治(けんじ)さんが指導しています。

森永選手は小学1年生の時にこのチームで競技を始め、ルーテル学院高校2年生だった2021年に初めて日本代表入りを果たしました。

父・賢治さん「自分たちが指導する上のレベルまでいっているので、立場が逆転しているので楽しみというか、頼もしいなという部分もある」

日本でのフラッグフットボールは、2020年改訂の「学習指導要領」に掲載されたことで普及し始め、全国3割以上の小学校の授業で実施されています。

しかし、日本のフラッグフットボールの競技人口はまだ約3000人にとどまります。進学した明治学院大学にも部活動はなく、競技環境には恵まれていません。

その打開策として森永選手が取り組んでいるのは、なんと…?