熊本市は延期を決めた市電の上下分離と延伸事業について、再開が2026年以降になるとの見通しを示しました。

これは、きょう(6日)の熊本市議会で市が明らかにしたものです。市は熊本市電について当初、今年4月に運行と設備管理を分ける上下分離方式を導入。また健軍町電停から熊本市民病院前についての延伸工事を2026年度にも始める予定でした。

しかし市電の安全管理を優先するため、計画の延期を決めました。

これを受けて熊本市交通局は九州運輸局などの指摘を踏まえ、従業員の指導教育や設備の老朽化対策などの方針をまとめた「安全の再構築」計画を年内にも作成する方針です。

市交通局はその後、上下分離や延伸の実施に必要な「軌道運送高度化実施計画」を国に提出しますが、国の認可には約8か月かかる見通しです。

市はこの認可の後に延伸計画などを再開したい考えですが、このスケジュールに従えば、再開は2026年以降になる予定です。