きょうから3月です。天草地方では早期米の田植えの準備が始まっています。
熊本県天草市河浦町にあるJAあまくさの「育苗センター」では、早期米の田植えに向けた種まきが行われています。
種もみは芽が顔を出し始めたぐらいのものが使われ、JAの職員がプラスチックの箱に土を入れた後、水分を含ませた土の上に機械を使ってコシヒカリの種もみをまいていきます。
その後、ハウスに持ち込まれた種もみは5日ほどで発芽し、約1か月で田植えができるほどの青々とした苗に成長するということです。
JAあまくさの管内では稲作面積の約9割が早期米で、今月(3月)下旬までに2万4000箱の苗が育てられます。
早期米の田植えは今月末から始まり、順調に育てば7月末にも稲刈りが始まる予定です。
天草市河浦町の一部の水田では去年(2024年)2月、熊本県が発注した堤防の水門工事で、業者が水門の扉を外したまま現場を離れたため、約19ヘクタールの農地に大量の海水が流れ込み、県と業者が除塩作業などを行いました。
そのため去年は一部の農家は作付けを見送りましたが、収穫できたコメについては
暑さによる実の弱りはあったものの、塩害の影響は特に見られなかったということです。