熊本県天草市の寺では、樹齢500年以上と言われている県の天然記念物の「兜梅(かぶとうめ)」が白い可憐な花を咲かせています。

天草市浜崎町の延慶寺(えんけいじ)で咲くこの梅は、400年ほど前天草の武将・木山弾正(きやま だんじょう)の妻が鎧兜に身を固め、加藤清正らの軍勢に挑んだ際、枝に兜が絡まり討ち取られたという言い伝えから「兜梅」と呼ばれています。
枝の張りが11メートルなのに対し、高さが3メートルと龍が寝ているように見えることから名づけられた「臥龍梅(がりゅうばい)」です。

今年は気温の低い日が続いたため、例年より3週間遅れて2月20日に開花しました。いまは、新しい枝先に白い花を咲かせ蕾も多く見られます。
寺の住職によりますと今週、これからの暖かさで花が一気に咲きはじめ、3月に入ると満開の花が楽しめそうだということです。