今年の熊本経済はどうなるのか。中小企業のトップたちに展望を聞きました。

1月28日夜開かれた熊本県中小企業家同友会の新年会には、約250人が集まりました。

経営者たちが注目するのは、やはりTSMCの動向。2031年までの10年間で、熊本県内への経済波及効果が約11兆2000億円とも言われていますが…?

記者「県内の中小企業のトップに『2025年の県内の景気がどうなるか?』を聞きたいと思います」

【良くなる】保険代理店『サン・ハート』清﨑智大社長の展望

清﨑社長「願望も含めてです。仕事がきちんと回り、適正価格で仕事ができ、働く社員が幸せで賃金アップも。きっかけになる年という意味でも良くなってほしいと思っています」

【全体的に底上げ】不動産業『美創』田中芳和社長の展望

田中社長「今年は全体的に底上げ感があると思う。(熊本市中心部は)空き店舗が多いように感じるが、地元の人が出店を希望する店舗に関しては不足してきている」
――景気上昇は続く?
田中社長「続くと思います。せっかくの機会なので熊本をリードしながら九州全体を活性化させる年にしたい」

また、TSMCの本格稼働を改善や反転攻勢の機会と位置づける経営者も。

【改善】広告代理店『ゆうプランニング』木村正夫会長の展望

木村会長「半導体、製造業は私たちの市場として見込めるのではないかなと」

一方、中小企業ならではの悩みも聞かれました。

【二極化】『馬場石油』 馬場大介社長の展望

馬場社長「大企業は『人材確保』や『物価高』に施策を打てるが、中小企業は乗り越えなければいけない壁が大きく立ちはだかっている」

人手不足は共通の悩みのようです。

豊建設工業 仲島光晴社長「建設業はTSMCや公共工事で忙しいと思う半面、人手不足が一番の課題」

そんな中、女性経営者からは力強い言葉も聞かれました。

【輝く女性を増やす】『脳と心のセラピールーム』佐藤のりこ代表の展望

佐藤代表「熊本から県外に流出する女性がたくさんいるのが問題。私たちが背中を見せて引っ張っていかないと」

国際情勢を波乱の展開も予想される2025年。前向きな年にしたいとの思いは共通のようです。