熊本市電は去年(2024年)、16件の運行トラブルを起こし安全対策の強化が求められています。そうした中、乗務員たちがJR九州の担当者から安全運行の心構えを聞きました。
1月16日、熊本市交通局に招かれたのは新幹線の運転士も経験したJR九州熊本支社安全推進室の中島正太(なかしま しょうた)課長です。

信号の見落としやドアを開けての走行などトラブルが相次ぐ熊本市電は今回、安全対策について外部のノウハウを学ぶためJR九州の担当者を招きました。
JR九州熊本支社安全推進室 中島正太課長「(運転は)むしろ平易で単純な作業の繰り返し。それを長期にわたって確実にやっていくかという事が一番重要」
中島課長は指さしによる安全確認など基本動作を行うことで、その時の状況が記憶に残り安全確保にも繋がるとして、基本動作の習慣化を改めて呼びかけました。

設備の安全確保も喫緊の課題です。市電では、新たにレール幅の広がりが見つかり、1月15日から水道町電停と辛島町電停の間で運休しています。
この区間について市交通局は、補修工事の後試運転などで安全を確認し、あす(1月17日)始発からの運行再開を目指していますが、現時点で目処は立っていません。









