人体への影響が指摘されている有機フッ素化合物の「PFOS・PFOA」が熊本市内の河川で検出されたことを巡り、熊本市は、市内の産業廃棄物の埋め立て処分場が原因の一つだと公表しました。
熊本市では、11月までに、市内の複数の河川や井戸で、国の暫定指針値(50ng/L)を超える有機フッ素化合物(PFOS・PFOA)が検出され、市が調査を続けていました。

その結果、暫定指針値(50ng/L)を大幅に超える220ng/Lが検出された井芹川(いせりがわ)の観測地点の原因の一つについて、川の上流にある産業廃棄物の埋め立て処分場から出た放流水と特定しました。

熊本市 大西一史市長「埋め立ての処分場があるということは、なんらかの埋め立てられたものが影響して出ているのではないか」
ただ、放流水に有機フッ素化合物が含まれていた原因はわかっておらず、業者の処理は違法ではなかったということです。
熊本市は来年1月、専門家委員会を設置し、詳しい原因や対策を協議する考えです。