大相撲九州場所は11月9日に初日を迎えます。そこへ向け黙々と稽古に励むのは、「草野」から改名した「義ノ富士(よしのふじ)」24歳。気持ちを新たにさらなる高みを目指します。

この四股名に決まった経緯を聞きました。
義ノ富士「5月場所が終わって、先代の師匠(宮城野親方)から四股名をつけるかと言われて決まった。元々『よしのふじ』と言われて、最初は違う漢字を師匠から言われてちょっと変えた」
――「義」にした理由は?
義ノ富士「あまりいない字だと思って」

義ノ富士は、熊本の強豪・文徳高校時代から、その活躍は華々しく、数々の大会で結果を残してきました。
義ノ富士「高校3年間、自分の記憶が正しければ一度も本田監督に怒られることなく、のびのび相撲をとらせてもらった」
日本大学では全国大会で優勝し、学生横綱となります。

大学卒業後は元横綱・照ノ富士が親方の伊勢ヶ濱部屋に入門し、稽古を積んできました。
義ノ富士「最初はきつかったけれど徐々に慣れて楽しく、稽古はきついけれど」
その厳しい鍛錬の積み重ねが実を結び、初土俵からわずか1年2か月で幕内昇進。2場所連続で勝ち越し、現在は東前頭5枚目です。

そんな義ノ富士の体を作った原点は、熊本県宇城市にある実家の焼肉店でした。












