7か所の埋め立て処分場で「暫定指針値」超える放流水

(スタジオ解説)熊本市内では、11月までに、河川で23か所、井戸で2か所、国の暫定指針値を超えた有機フッ素化合物が検出されています。
中でも暫定指針値を大幅に超えた井芹川の観測地点について、今回、その上流にある産業廃棄物の埋め立て処分場から河川に放流された水から、暫定指針値の『58倍』となる『2900ナノグラム』の有機フッ素化合物が検出されました。
そのため、市が市内に8つある全ての産業廃棄物の埋め立て処分場を調査したところ、井芹川の上流3か所、豊田川の上流1か所、坪井川の上流3か所のあわせて7か所の処分場で、暫定指針値を超える放流水が検出されたということです。
ただ、全ての業者において、有機フッ素化合物が含まれるものを処分したという記録がないため、市は放流水になぜ有機フッ素化合物が含まれていたのかが分からないとしています。
キャスター「そこが一番気になりますよね。じゃあ、どこから来たのでしょうか」
市は「有機フッ素化合物が含まれていると知らずに誤って処分された可能性はある」としています。一方で、暫定指針値を超える有機フッ素化合物が検出された2か所の井戸について、市は処分場との関連は低いとしています。