ノリのおいしさ 二人三脚で「守り届ける」

解禁の前日も、古田さんの姿はノリ養殖の現場にありました。

古田さん「体験した人でしか伝えられない言葉があるんだろうなと。どういう風にお客様に伝えようか、わくわくもあります」

ノリの種が付いた貝、約1万枚が網に取り付けられました。そして迎えた解禁日の11月1日午前0時、暗闇の中での作業が始まりました。

梅田さん「12時になったので今から出航します。けが無いように頑張っていきましょう」

貝殻がついた網を手作業で海へ沈め、種は約1か月後には「一番摘み」として収穫され佃煮に加工されます。

地域の宝を守る者と届ける者。熊本の新たな名産が生まれようとしています。

梅田さん「後継者が減っているという中で熊本産のノリを残していきたいという思いでやっているので、それを知っていただくことで新しいノリの養殖の形ができると思います」

古田さん「その場所を訪れて、探して、交渉して、一緒に混ぜてもらうというのをすごく大事にしている。熊本と九州のことを、みんなが興味持って面白いと思ってもらえるといいなと思って頑張っています」