熊本県内の路線バス事業者は、全国交通系ICによる決済の廃止時期を当初の計画より早める方針を示しました。

運賃の決済方法を巡って県内の路線バス5社は、機器の更新費用が高額であることを理由に、当初、今年12月中旬で全国交通系ICによる支払いを廃止する方針を示していました。

廃止に疑問の声もある中、きょう(9月30日)、発表されたのは。

九州産交バス 今釜卓哉課長「全国交通系ICカードは、端末入れ替えに伴い11月15日までのご利用にさせていただきます」

全国交通系ICの廃止を当初の計画から約1か月前倒すことを明らかにしました。

その理由は、来年3月上旬に導入を予定するクレジットカードによるタッチ決済。

バス事業者は対応する機器の導入費用に約6億7000万円がかかるとしていて、このうち3分の1は国の補助対象となる見込みです。

しかし補助を受けるには来年2月末までに機器の設置を完了する必要があることから、準備期間を考慮したということです。

これに伴い、11月16日から来年3月上旬までは、「現金」か県内限定の交通系ICカード「くまモンIC」だけでの支払いとなります。

20代「(くまモンICは)聞いたことはあるかな」
20代「作るのもめんどくさいし、チャージするのもめんどくさい。(今後は)現金一択です」

くまモンICカード利用者 80代「便利です。現金持たずにこのまま乗れますから」

路線バスでの全国交通系ICの廃止まで残り1か月半です。