ヤングケアラーや悩みを抱える若者を支援する施設が10月1日、熊本市開設するのを前に、報道向けの内覧会が行われました。

10月1日、熊本市中央区にオープンする「熊本市若者(わかもの)・ヤングケアラー支援(しえん)センター」は、家族の介護や支援などで自分の時間を持てない子どもや、引きこもりなどの悩みを抱えた若者を支援する施設です。

熊本県が2022年に行った調査では、県内の小学6年生の6.3%が 「自分はヤングケアラーである」と回答していました。 また熊本市には2023年度、18~39歳からのべ1290件の相談が寄せられたということです。

相談内容は、「仕事で同じミスをしてしまう」 「すぐに仕事をやめてしまう」などで、 人間関係や仕事関係のものが多いということです。

市ではこれまでも電話相談や面接などで支援をしていましたが、 「どうしても受け身の体制になっていた」との反省から、 新たなセンターでは施設に社会福祉士など 3人を常駐させて対応します。

そのうえで、本人が求めれば「引きこもりで 病院に1人で行けない」という人に一緒に医療機関に行ったり、 ヤングケアラーには学校や自宅などを訪問したりして、 行政の支援メニューを紹介するなどの取り組みを行います。

熊本市若者・ヤングケアラー支援センター 畠本靖子 全体運営責任者「行ってみたいな、話したいなという時にいつでも気軽に寄ってほしい」

相談は本人だけでなく、親戚や友人などからも受け付けます。

相談は平日の午前9時から午後6時までで、電話やLINE(ライン)での相談も可能です。

「熊本市若者・ヤングケアラー支援センター」の詳細

【場所】
熊本市中央区神水2丁目13の35

【窓口】
≪若者相談専用≫
電話:096-243-5600
メール:wakamono-owl@aioros.ocn.ne.jp

≪ヤングケアラー相談専用≫
電話:096-243-1300
メール:young-owl@aioros.ocn.ne.jp

※LINEの窓口は、熊本市若者・ヤングケアラー支援センターのホームページ(https://wakamono-young.org/)の二次元コードから
※対応時間は土日祝日を除く平日の午前9時~午後6時

【対象年齢】
≪若者相談専用≫
熊本市内に住むおおむね18~39歳

≪ヤングケアラー相談専用≫
年齢制限はありません